この生き方はいい。
収入は減ったし、生活水準は下がるけど、作業の優先順位を自分で決められる。横から他人の都合でガチャガチャ言われることはない。
安定と自由はほぼほぼトレードオフであるが、この自由の中には心の安定も含まれているのであった。
要するに正社員は経済的には安定するかもしれないが、精神的には全く安定しない。
休みがあっても結局寝てる。
収入はあってもストレス解消のために結局浪費。
安定した正社員という身分のある生活を礼讃し、石にかじりついて頑張ってきたが、残ったのは少ない貯金。失ったのは健康、精神、若さ。
前職のスキルは、今後役には立つが、寿命以外の色々なもの（主に精神）を削って手に入れたものだ。決して安くはない。
日々の生活に疲れて、日常のささやかな楽しみに気づかなかったり、小さな時間や無駄遣いを止められなかったり。
酷いものになると、公的な手続きを後回しにして、帰ってくるお金をそのまんまほったらかしたり。
後数ヶ月この生活を続けてみて、今後一生続けられる算段を立てようと思う。
正社員の時に退職金も出ないのに馬車馬のようにこき使われ、60歳以降の老後の生活に怯えていた時に比べれば、今の方が生きている実感がする。
生活リズムをコントロールし、収支のバランスを事細かく考え、、世の仕組みを学び、事業所得を少しずつ育てて自分で安定を構築していく感じ。
最高だ。
私の周りの人々は、『夢物語みたいなこと考えてないで、目の前のことを頑張れ』と、私をラットレースに押し込んできた。
でも、それをやっていると、目の前のことに忙殺されて自分がやりたい生き方に時間を割けなくなってしまう。
ラットレースをやっている間に、年はとり、肉体は衰え、死んでいくのだ。何のために生まれてきたというんだ。
うまいもん食って好きな時に寝て、好きな人と会って、好き勝手いろんな場所に行って、いろんな欲望を満たしに満たし、だらだら生活するために人生はあるだろう。
大人になって馬車馬労働40年なんて無理だと思ったあの頃の感覚は、正しいんだと思う。そんな奴隷だかロボットだかの生き方、何が楽しいねん。
資本家側に、搾取する側に回るのだ。
じゃなかったら生きてる意味なんてない。
