失業者たる私は、日々をのんべんだらりと過ごしがちである。あまりにものんべんだらりとしているから、自分の存在や思考が丸餅のようにのんびーーーー。としていた。
これではいかんと焦り始めたのも無理はない。なにせ3週間前までは一日8時間は働いていた働き者なのである。
たった3週間で廃人生活をするとはよもや思うまい。
というか、4ヶ月前までは12時間は働いていた。信じられない。
習慣を崩すと、人は、というか俺は、こうも堕落するのかと自分で驚いているところだ。逆に言えば、よくもまあこんな自意識で正社員を何年もやれていたものである。
一日集中する時間が3時間くらいでできる仕事ないかと思ったけど、それについてはまた後日お話しする。
だがしかし、わがままな脳みそはこう言い始めた
脳「なあ、ご主人、廃人生活飽きてきた。つーか将来もちょびっと不安。」
実は、私は行政書士になって、会社設立のお手伝いをしたいなあと思っていたのだった。
じゃあさっさと過去問とテキストを買って勉強すればいいじゃないかと思うかもしれないが、貧乏タレで、クズな私はサボるための口実を考えた。
行政書士試験は11月の第二週目の日曜日にあり、この前終わったばっかりだ。伊藤塾の2021年度のテキスト(これが一番しっくりきた)の発売日は12月下旬だとのこと。それまで待ってもいいじゃないかと。金がもったいないじゃないかと。
脳「いやご主人、そんなん待ってたら廃人生活が後20日以上も続くことになるで。丸餅通り越して腐敗したチーズやで。」
そう、そうなんである。
しかも問題集に至っては、1月だそうだ。両方揃うのを待っていたら、腐ったチーズを通り越し、原型を留めていないヘドロと化すであろう。
そう、金は後で稼げるが、全く生産性なく過ごした時間を取り戻すことはできない。私は重い腰を上げ、大きな本屋さんに行き、2020年度のテキストを買った。
そして、明日から計画をたて、コツコツ頑張っていくのである。
そりゃもちろん不安はあるよ。正社員を3年で辞めた人間がやっていけるのかとか、書類作成ミスるんじゃねとか、そもそも朝起きれるのとか、
脳みそは冷静に私のことを客観視し、責め立ててくる。
でも、でもね、冒頭の正社員時代に8〜12時間労働していた時代に、脳みそさんはこう考えていた。
脳「あーーー、この集中力と段取りでやりたいことやってたら、どれだけ充実してんのかなーーーー」
ということである。昨日の日記にも書いたが、お客さんのことなんて、ろくすっぽ考えてなかった。
こんな仕事より、資格とって一生稼げるスキルを自分で身につけていけないかなーなんて考えていたのだった。
だって会社なんて60歳で定年やで。それで再雇用されて賃金は落ちるんやで。この人生100年時代にふざけてるとしか思えん。
スキルと顧客という積み上げを作り出す方が遥かに有意義やわ。
あ、例によって、本業中に何考えてるんだ、そんなことでは独立しても顧客なんかつかないぞとか、普段の仕事ぶりがスキルに直結するのだとかいう教科書的な説教はいらないっす。
私はやりたいようにやるんで。
おやすみ。明日もちゃんと生きよう。